だいぶ間が開きましたが、テーピングのお話の第二弾です。

ココでいうテーピングとは、キネシオテーピング療法のことを言います。
細かくはまたの機会にしますが、このテーピング法は偶然発見されたものなのですが、いまでは様々な医療機関でも研究されていて、スポーツや施療の現場で欠かせないものになりました。

以前は一部の接骨院や整体院・スポーツトレーナーなどでしか知られていませんでしたが、最近ではやっとその効果を認めてもらい、様々な医療機関でも施してもらえるようになりました。
ただ残念ですが、まともに貼ってもらえるところはまだ少なく、私のところに来てくれるお客様がよそで貼ってもらったテープを見ると、素人同然かそれ以下の貼り方をしていることが多々あります。
私はキネシオテーピングの指導員をしていますので、お医者様や接骨院の先生などにシッカリと教えなければと思う今日この頃です。

とりあえず皆様が貼る場合、または貼ってもらう場合にしたの理論を知っていると、その施術者がちゃんとできているかの目安にもなりますので、めんどくさいかもしれませんが是非読んでくださいね。

さてキネシオテーピング療法の、その原理と効果を説明します。

●テープは皮膚をストレッチして
●テープは伸ばさずに貼る

このふたつが大事な基本になります。
例外もありますが、よく分からないときはこれを守ればとりあえずでも効いてきます。

これを守るとどうなるかというと、

皮膚が伸びた状態をテープで固定するので、
ストレッチした皮膚をもどすと皮膚にしわ出来ます。
例えば膝を曲げた状態で膝頭にテープを引っ張らないで貼ると、膝を伸ばすとしわしわが出来ます。
このしわは、皮膚を体の外側に引っ張ってる状態になります。

その結果皮膚の下にスペースが出来るのですが、これが身体に非常にプラスな要素を生みます。

まず、隙間ができるので、
圧迫がなくなる→筋肉が軽く動くようになり、脳がそれを感知して反射も高まる。
つまり怪我をしたり、むくんだりして力が入らなかったところが力が入るようになる
圧迫が無くなる体液(血液・リンパ液・脊髄液など)の循環が良くなる
これによりむくみ・冷え性の解消・怪我のときや、膝にたまった水などがどんどん消える。怪我の修復がテープを貼らないのに比べ倍以上早くなる。
圧迫が無くなる→痛みが起こっているところの刺激が緩和され、さらに怪我の痛みよりも強く優しい刺激が発生し痛みを麻痺させる。
つまり痛みが大幅に緩和される。
●圧迫が無くなる→筋肉が緩和して、引っ張られてずれてしまっていた関節が、正しい位置に戻る。
つまり関節のずれが解消され可動域が広がる

ちなみに圧迫があると

●筋肉が動くのにたくさん力が必要(加圧トレーニング効果)なので動きづらく疲れやすくなる
●体液の循環が悪くなるので、酸欠・毒素がたまる・むくむ(むくんでるということはいわゆる毒素がたまって身体を蝕んでいる状態がずっと起こっています)。また酸欠になり、疲労物質がたまるので、コリや痛みを生じる
●痛いところが圧迫。つまり押されて刺激が多くなり、防衛反応で筋肉が膨らんでより圧迫を起こすので、痛みがどんどんひどくなっていく
●筋肉が緊張して(つまり力が入ってしまい)関節を引っ張るので、関節のずれが生まれ、可動域制限が起こる。その結果関節の中で軟骨がぶつかり合って壊れていき、いわゆる関節炎が起こる

貼っているだけで24時間、高級なマッサージや整体を受けているようなものです。
そしてあとは治るまで貼り続けるだけというわけです。

どうですか?
正しく貼れば、テープはある意味奇跡的な効果を発揮することもあるということですね。

さてここまでは、あくまで基本の貼り方をしたときの話ですが、さらに特殊な貼り方によって様々な症状を改善させる方法もあります。
●怪我をしている場所の皮膚からの深さによって、引っ張り加減を調整して貼ることで、さらに深く組織を浮かせたり、
●ずれている筋肉を引っ張ってもとの位置に戻したり、
●わざと引っ張って神経のセンサーに働きかけて、動きすぎていた関節を制限したり、
●浅いところを狙ってよりしわを多くする貼り方でリンパ液の循環を促進したり、
●内臓に対して働きかけて体調を調整したり、
●神経の興奮を押さえしびれやツリを取ったり、
●脊髄液の流れを正しくし、自然治癒力を引き出したり
となんというか、よく分からないかもしれませんね。

もしもっとちゃんと知りたい方は、紙面だけでは説明が難しいので、ぜひ講習会で基本から学ぶのがお勧めですね。

ココまで読んで、テーピングがすごいなと思ってもらえたらうれしいですが、最後にひとつとても大事な知っていてもらいたいことがあります。

このキネシオテーピング療法とは、あくまで身体が持っている「自然治癒力」をひきだすためのツールです。ですので元々その人が持っている能力以上の効果は現れません。
例を上げると、寝たきりが長く、筋力が衰えていたりした人の場合、自然治癒力が極端に低下しているためその効果はどうしても薄くなってしまいます。リハビリトレーニングをするために痛みを減らし回復を早めるために使うのにはとても優れた方法で、是非各医療機関で積極的に採用することをお勧めしますが、残念ながら貼るだけで急に元気にはなりません。
基本的には身体を鍛え、暴飲暴食(お酒だけの話ではないです)をさけ、睡眠をシッカリとり、体の疲れはシッカリとケアをして、そのうえでどうしようもならない部分の助けとしてキネシオテーピング療法は使うものなのです。

まあそういったネガな部分を差し引いても、余りある効果を持っているのがキネシオテーピング療法だということをぜひ知っておいてもらえたらうれしいです。

 


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