これはだいぶ前のお話です。
ある小学生の男の子が、足首の捻挫の痛みが取れないといって来院されました。
怪我自体は治っていて、病院や接骨院ではこれ以上は良くならないとのことでした。
事情をうかがった後足首の様子をみてみると、どうやら良くある捻挫と逆のひねり方をしている外反捻挫という状態のようでした。
そこで痛みのあるところから判断して足首の硬直をとってから、最後はキネシオテーピングをしました。
実はその男の子が以前通っていたところで、同じテープを貼って貰った事があったそうですが、かえって痛くなったので貼りたくないと言われてしまったのです。
そこで「もし効かなければテープ代はいただきません。お願いだから貼らせてください。」とお願いして貼らせてもらいました。
そして簡単な筋肉の検査をして、貼る位置を特定した後にテープを貼りました
面白かったのは貼ったあとすぐに歩いてもらった瞬間、その子の不信感に満ちた顔がとたんに驚きの表情に変わったことでした。
さらに一緒に来ていたお父さんに「痛くない!」と言ったので、やはりお父さんも驚いた様子でした。
男の子は部屋中歩いたり、軽くジャンプしながら状態を確認して、どのくらい楽になったかを確認した後、よほどうれしかったのか、または感動したのか分かりませんが、目を潤ませていたのでした。
それからテーピングの原理を説明して、取り扱いと簡単な貼りかたの説明をすると、もうその時にはすごく真剣に聞き入ってくれていて、おそらくしっかりと理解をしてもらえたと思います。
キネシオテーピングはその原理と貼りかたの基本さえ知っていて、さらに貼る場所さえ分かっていれば、誰でも比較的簡単に正しく貼る事が出来ます。
原理や特徴的な貼り方こそがキネシオテーピングを効かせるための重要なポイントです。
(当院ではそのようなことも惜しまずプライスレスでどんどん教えていきますので、是非いろいろと質問してみてください。)
今回のようにそういったことが分かっていない先生に、たとえ病院などで貼ってもらっても、まったく効果が無いばかりかかえって怪我をひどくさせてしまうことがあります。
ぜひ専門家の方はしっかりと勉強をしていただきたいなと思いました。
いつか気が向いたら、テーピングの講座も開いてみようかと思っていますので、そのときはそういう方も是非来てもらえるとうれしいです(*^_^*)。