今回の仕事は中学生の野球少年の足の痛みに対しての対処です。
野球はシーズンオフになると、走り込みなどフィジカルトレーニングが増えますね。
その時期になると多い相談が、足首やフクラハギなどの痛みや腫れです。
病院で骨に異常がないと診断されると、僕らの出番です。
整体師ではありますが、キネシオテーピング協会の指導員ですので、一応トレーナーとして今回は対処です。
今回の痛んでいる箇所は、親指の付け根の関節の痛み。
特に反らすと痛いとの事。
あまりの痛さに足を付けなくて、ケンケンに近いビッコを引いてきました。
病院の診断では炎症だということです。
この状態は、指が踏ん張ることができていないため、走りこみの際過剰に反らされるので、関節内でインピンジメントが起こってるのだろうと考え検査。
すると足の握力が殆どなくなっていて、親指を指腹から押すと90度を超えて反れてしまいます。
これは浮き指という状態で、MP関節・リスフラン関節・ショパール関節を維持させる靭帯が伸びきっている状態です。
実はこの靭帯、急に伸びたわけではなく、実際靭帯には痛みが無いので、これはもうすでに以前から伸びきっていたということになるのです。
なぜかは他の記事で色々書いてあるので割愛しますが、簡単に言うと殆どの日本人が現在そういう壊れた足になっているということです。
ということで、これは痛いとことだけを施術しても解決しない問題です。
そこでこのテーピング↓
見ると分かると思いますが、指がハの字に開いていますね。
これを気持ち悪い足という人がいますが、それは無知というもの。
最近はこういう指が開いていない、「気持ち悪い足」が増えています。
親指だけでなく全ての足のか伸展を防ぐためにカサハラテーピング。
また足が横に広がらないようにサラシも巻いています。
さらに足底筋膜を強化して、足のばねを復活させるためのテーピング。
そして足裏の筋肉の付いているフクラハギを大雑把ですがフォローするための腓腹筋テープ。
足首のねじれを修正するヒールテープと、まるで靴下のようです。
ですが体重の何倍もの衝撃を受ける足が壊れている以上、その上さらにスポーツをするとなればこれくらいは最低必要だということです。
そのあと股関節と骨盤・背中と首を調整し、頭蓋骨周りの筋肉もほぐして、関節周りの無駄な加緊張を取り除いて、回復をサポートしました。
さて今回、二回目の来院になるのですが、実はもう殆ど痛くないとのこと。
ですがテーピングで保護しているからだと教えて、今回再びテーピングをしたわけです。
とりあえず走っても大丈夫だということですが、試合ではないので無理を避けるのが良いのではないでしょうか。
後は病院でしっかりとチェックしてもらって、お墨付きをもらえるまでがんばりましょう!